18金信仰は日本だけ???

 Philip College Ringにゴールドリングについてお問合わせ頂く御客様とのやり取りの定番Q&A

「18Kか14Kか??」

独断ではありますが、結論としてはカレッジリングには圧倒的に14Kが良いデス。まず金合金の組成や特徴をおさらいします。下の表は、ワタクシのPCデスクトップに常に置いてある技術資料のアンチョコの一部。

18Kの金含有率は75%で残り25%が銅。
14Kは、58.33%の金と残りが銀と銅が半々。

注目すべきは、金属の硬さ(耐久性とイコール)のHV硬度。
18Kの硬度は「150」でシルバー925と同じ。
14Kは貴金属合金中最高硬度の「220」。
(ちなみにプラチナ(Pt950)は、「120」と非常に柔らかいデス)

皆さん、シルバーリングを長く着用していると傷だらけになって、全体が丸まってしまった・・・というご経験があると思います。18Kは、シルバーと同じ程度に傷がつき、丸まってしまうのです。

14Kはというと、その18Kやシルバー925の1.5倍の硬さ。傷付きにくく、丸まったりする事が非常に少ないです。

そして、次は色目。この点は物理的な問題では無く完全に好みの問題ではあります。下の写真は、18K/14K/10Kのリングを並べたもの。10Kと14Kはワタクシの私物なので、着用時のキズありますけどご勘弁。

写真では肉眼で見た時の色目の表現が完全に再現出来ていませんが、簡単に言うと18Kはカンペキな黄金色。14Kは、金色ではありますが黄色味が少々控えめな淡い色。(10Kは、黄色がかなり薄くなってきます)

カレッジリングの場合、センターストーンにカラーストーンを付けます。その際、地金の色がカラーストーンの裏側からの反射で石の色に干渉するのです。特にヨロシクナイのが、青系のストーンに悪影響があります。

例えば透明感のあるアクアマリンなどが濁った水色に・・・・鮮やかな濃い青のサファイヤが黒っぽい青に・・・・きれいな紫のアメジストも黒っぽく濁ります。赤系のストーンも全体的に色が濃くなってしまいますね。。。ただ、黄色系のペリドットやトパーズは淡い色の石でも濃く、照りのある色目になりますけど・・・・・そうなんです。濃い黄色が天然石の色との相性があまりヨロシクナイのです。

つまり硬度・耐久性と宝石との組み合わせ相性の点で14Kに軍杯・・というのがワタクシの見解。

では世界的にはどうでしょう?
アメリカでは14Kが圧倒的人気ですね。
ドイツも14Kが一番人気。
イギリスは特殊事情があって9Kが一番人気。(英王室が9K装身具を使用しているため)
イタリアでレディースジュエリーで18Kを見かけますが、石付きのジュエリーは上記の理由からほとんど14K。
中国・タイでは24K(純金)が人気。

ってコトは、18Kが好きなのは日本人だけ???
なんで??
知ってたら誰か教えて!

フィリップ カレッジリング

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