エンブレム特殊保護膜加工

オプションで センターストーンにお載せするエンブレム、たまに問題が発生していました。


例えば、このリングをつけてライブに行って、「Clap your hands!!」の掛け声に合わせて、メチャ拍手すると・・・・反対側の指に結婚指輪などを着けている場合など、リングとリングがぶつかって衝撃でエンブレムの脱落が発生。。。。

別のお客様は、長袖服を脱がれる時に、エンブレムの角が引っ掛かり、衣服がかぎ裂き・・・・・

エンブレムの裏にポスト(ピン)を溶接して、ストーンに穴を開け、差し込んで工業用接着剤で留めています。でも、あまりに強い力がかかるとポストが折れてしまったり、逆にエンブレムは取れずに衣服をダメにしちゃったり・・・・・

う~、う~、う~、、、ナントカしないとイケマセン・・・・・・・
約1年試行錯誤の末、「特殊保護膜」でエンブレムを覆う仕様に変更しました。
既に、今年秋以降のエンブレム付きのリングのオーダーには、その仕様でお納めしています。

従来通り、ポストを立ててセンターストーンに穴開けし、2液混合タイプの強力接着剤で穴とポスト、エンブレム裏面を接着。接着剤の乾燥に24時間掛ります。かなり丈夫デス。

そして、ある硬質樹脂を溶剤で溶かしたものに特殊な硬化剤を混入し、オリジナルの透明樹脂材を作ります。ゲル状の樹脂をエンブレムの全側面とセンターストーンの露出部にコンモリと盛ります。

樹脂の完全乾燥に12時間以上、温度湿度によっては丸1日乾燥。

わかりますでしょうか?エンブレム側面とストーンの間に表面張力で盛り上がった水のような透明保護膜。エンブレムの角ばった部分ごと透明な100ミクロン位の膜でストーンごと覆っています。

真上から見ると、その保護膜の状態が良く分かります。

でも通常の角度で肉眼で見た目には、マッタク見えません。

これで、角が衣服に引っかかる事がかなり防止出来るとともに、接着強度の大幅な補強にもなりました。

でも、エンブレムは絶対に取れないというモノではありません。

エンブレムの製作期間とともに一時接着、保護膜形成の2次接着と併せて、通常リングよりも1週間から2週間程、余計に頂く事になります。

【エンブレムを含むオプションの説明ページ】はコチラ

フィリップ カレッジリング

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