サーフィン・ローカリズム 【1】

「サーフィン・ローカリズム」、 聞き慣れない言葉だと思います。「サーファーの地元意識・認識」というところでしょうか?

サーフィンは、国有地の海岸から数十メートル・数百メートルで行うものです。ごく一部のプライベートビーチはあっても、海そのものは個人所有はありません。ただ、その海岸沿いには地元の住民が生活をしていますし、ワタクシの地元上総一ノ宮であれば、多くの地元住民が娯楽の一環としてサーフィンを楽しんでいますし、ワタクシもその一人です。というか、マクドナルドもカタオケボックスもオネーサンのいるお店も1軒も無いような田舎町では、シルバー世代から小学生までの唯一の娯楽と言ってもいいでしょう。

ただ、週末に海に浮かんでいるサーファーの多くは、東京や埼玉などから来るサーファーのみなさんが多数派です。

今年は、記録的な猛暑だったとともに「記録的に波が無い夏」でもありましたが、今年の夏、一宮の海・海岸では多くのトラブルが発生したのです。

まず違法駐車。
田舎道だけに、普段クルマが停まっていない道路にズラっと駐車して片側通行状態。オマケに一部のワカモノは、駐車したクルマの周囲で騒いだり、立ちションしちゃったり。。。。道路への違法駐車だけじゃなく、海岸沿いの道で食堂など商売をしているお店の駐車場に、勝手にクルマ停めちゃうオバカも。。。庭に設置してある草木に水やり用の水道を勝手に使ったり。。。耕運機をタンボまで運転する農家の方とトラブったり。。。。。。「当て逃げ」などは、日常茶飯事・・・・!!

次に海でのケガ。
「パワーコード」とか「リーシュ」というんですが、サーフボードと足をつなぐ「流れ留め」コードを付けずに海に入り、何かの拍子にサーフボードが飛んでちゃって、他のサーファーや海水浴客に当ってオオケガさせちゃうナンセンスな人々。ヒトがたくさんいる公園のマンナカで硬球でキャッチボールするみたいな。。。。今年も何回も救急車が海岸にきました。

そして、ちょっとタチの悪い問題は、「なんちゃってローカル」=週末別荘族とアパート族の事。

一宮町は、昔から首都圏の別荘地でもあったのですが、バブル崩壊で、多くの別荘が売りだされたりレンタルハウスに衣替え。そこに週末だけ来る方々。それに加えて、最近はサーファー向けにアパート経営をする地主さんも多く、夏の間だけ友達とシェアしてアパート借りる方が多くいます。町自体としては、このような方々は大歓迎なんです。地元の商店やコンビニでお買い物するでしょうし、多くのサーフィン産業やショップのある町にとっては、産業振興にもなります。

ただ、この方々が 「騒ぐ」 「ゴミの不法投棄」 「マナーの悪さ」 「家賃の踏み倒し」 などなど。。。

もうここまで来ると、モラルの問題デス。

ではそもそも、なぜサーフィンにはローカリズムがあるのか?を考えます。
【続く】

フィリップ カレッジリング

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