指輪打刻機中古品その2

前回のログで、なぜPhilip College Ringはアナログな指輪打刻機を使っているか?をご説明しました。

 

もちろん打刻作業にもコツが必要で、難しいのですが、アナログだけにマシンをカスタマイズして2行3行の打刻が出来るようにもしてあります。

 

まあ、、、、メカニカルな作りなので丈夫です。現在のマシンも15年以上使っています。が、もしもの事があった場合もう1台あれば安心です。またはもう1台をバラしてスペアパーツを取り、修理することも出来ます。そこで折に触れ、ヤフオクなどで同型マシンの中古出品を探していました。

 

ようやく発見!

即、落札。

 

向かって右のバイスに白テープを巻いているのが元からあった打刻機で、左のやや新しめに見えるのがオークションで買った中古打刻機です。

 

かなり長い間放置されていたようで、可動部品がガチガチで動きませんでした。まあ、バラしてグリス塗って、錆びた部分は研磨して、ワッシャーやネジは交換すれば何とかなるってことでバラシてオーバーホール。

どんぴしゃサイズの六角棒レンチと小スパナが必要でしたので、ホームセンターに行って工具を買ってきてから再度バラして手入れしたらほぼ使えるようになりました。

 

 

良い事がありました。付属でついてきたこのバイス!↓↓↓↓↓元々は時計のベゼルの裏側に刻印する為の特殊バイスです!!

いまや時計ベゼルの裏面のような平面金属はレーザー彫刻が当たり前なので、こんなバイスはニーズが無いので世に存在していません!!!!レアもの!!儲けものデス!

 

これでナニするかって?

その時が来たらご説明しましょう♪


【2019.11.14 Thursday 07:17】 author : 管理人(Philip College Ring) | 工具紹介シリーズ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
指輪打刻機中古品その1

工具紹介シリーズ。指輪打刻機のスペア調達。

Philip College Ringの指輪打刻機(リング内側刻印機)は、Harpというメーカーの約20年前に廃盤になった型を愛用しています。歯車・バネ・ボルト&ナット&ワッシャー・ベアリングなどを組み合わせたものすごくアナログなマシン。IT時代に逆行しております。

 

まあ、、元々カレッジリングがIT時代に逆行する古典的金型鋳造法。昨今のジュエリー製造は、3Dプリンタにロストワックス真空加圧鋳造法ですが、金型鋳造法は中世(10世紀以前)に確立された勲章やバッジを製造するための1000年モノの製法です。

 

 

おっと、話が脱線。リング打刻機でした。

 

現代のリング内側打刻はレーザー彫刻が主流です。

こんな感じのヤツ↓↓↓↓↓

何年間もウチのカレッジリング・チャンピオンリングに合うレーザー打刻機を探しましたが、現時点ではウチの商品に合うレーザー打刻機は存在していません。

 

何がダメかっていうと【リング幅】。カレッジリングの平均的最大幅は18仭宛紂▲船礇鵐團ンリングになると30mm近いものもあります。

 

世のレーザー打刻機は、世の中で売られている標準的な指輪の標準的な幅に合わせて作られています。標準的な幅とは3-5mm、大きくて10伉度。

 

下の写真の細身リングを3か所で支持している「バイス」と呼ばれる部分が10佗未満のリングしか装着出来ません。

じゃあってんで、特注で30mmリングが入るバイスを作ってよ♪とメーカーさんに相談したんですが、バイスは特注出来るが更なる問題がある事が発覚。

 

レーザー光線というのは、斜め上から照射するわけですが、カレッジリング・チャンピオンリングのようにリングトップが30mm、バンド部分が10mmもあるとかなり斜め角度から照射する事になります。そうするとレーザー照射口の位置も変えねばなりません。

 

 

 

 

ってコトは、メーカー既製品ではないオリジナルのレーザー打刻機を1台作ってもらうって事になります。更に更に、、、、、レーザー文字のソフトウェアも変えねばならないことが判明・・・・

 

斜めからレーザー照射する訳ですので、文字データが真っすぐ正体だと奥が広っちゃうので、元データを奥が狭く手前が末広がりに作る必要があります。レーザー打刻機のソフトウェアは自動的にその角度を決めてくれますが、、、、、、

 

 

レーザー照射角を変える=文字データの自動補正データも書き換える=つまりオリジナルのレーザー打刻機にオリジナルのソフトウェアを1台限りで、、、、推定見積額300万円以上・・・・既製品レーザー打刻機80万円。

 

お客様に1文字1000円頂くとして・・・・I LOVE YOUの8文字で8000円も頂けませんわな・・・・・。Philip College Ringのお客様の打刻文字数の平均は20文字ですので、打刻するオプション料金を2万円も頂かねばなりません・・・・。これ、市場価格と比べて10倍程割高です。

 

ってなワケで未だにアナログマシンを使い続けているのです。

さて、次回がタイトル通りに2台目のマシンを紹介しましょう。


【2019.11.13 Wednesday 08:10】 author : 管理人(Philip College Ring) | 工具紹介シリーズ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
工具紹介シリーズ:平面彫刻機

すごく久しぶりの「工具紹介シリーズ」です。

 

平面彫刻機↓↓↓↓↓

英数字大文字をペンダントなどの平面材料に打刻出来ます。

 

こいつ、取り扱いが非常に難しいです。

打刻する物体の彫刻面を測って、縮尺(文字の大きさ)を決めて、物体を平行に固定。

特に物体の形状によって平行固定に工夫が必要になるのです。

 

主に二代目が担当して作業しています。

 


【2019.11.05 Tuesday 08:00】 author : 管理人(Philip College Ring) | 工具紹介シリーズ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
新兵器:フランス製着色剤

ふとした事で着色料、顔料のいいのは無いかな・・・とネットサーフィン。

いつも使っているソフトエナメルで上手く行かない製品があったのです。

 

顔料を厚く盛っても表面が平坦になるような。。。

当然、耐久性があるもの。。。

熱にも強く、日常生活で使われる薬剤・洗剤にも強いもの。。。

 

おっと!

良さげなのを見つけました!

フランス製の着色剤 Vitrail:ヴィトラーユ。

 

早速調達。

試しに青、赤、黒、黄色の基本4色を買いました。

 

 

ボトルにはフランス語の説明書、、わかりません。

でもパッケージに日本語説明もありましたので問題無し。

この着色剤は、透明樹脂に混ぜて濃度で色目を調整出来るというもの。

 

今回の動機の「厚く盛っても平坦に綺麗に」を絵具やエナメルでは難しいですが、樹脂なら厚みを持たせられます。その樹脂自体に欲しい色が付けられるというのはイケるんじゃね??

 

実験結果は後日ご報告しますね。

 


【2019.10.25 Friday 07:07】 author : 管理人(Philip College Ring) | 工具紹介シリーズ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
Devcon ET樹脂

米国ITWPPF社(ITWパフォーマンス・ポリマーズ&フィルズ)のDevcon(デブコン)ET樹脂。10年以上使っている材料です。

ITWPPF社は、工業用の接着剤・補修材・樹脂材の総合メーカーで、日本法人もあります。

 

10年以上前、東急ハンズさんと取引をしている時、シルバークラフトの担当さんから「新しい面白い材料が入ったよ。ジュエリーにも使えるかも」と教えて頂いたのが使いだしたきっかけです。

 

エポキシ樹脂の一種ですがアクリル樹脂に近い性格を持つ航空機の窓などと同じ種類の特殊な樹脂で、水に近い透明度と充分な硬さ、でもガラスのように割れない柔軟性が持ち味です。

 

取り扱いが少々難しく、ゴミや汚れ、他の薬剤が完全に無い環境下できちんと軽量し、主剤と硬化剤を完全に攪拌し、且つ25度以上の温度、当然ゴミやチリの無いの環境下で12-24時間かけて静かに硬化させる必要があります。

 

また3儖幣紊慮みで硬化させると発熱する、また硬化剤はチャック付き袋にシリカゲルを入れて保管するなど、一般の方にはとても扱い辛い材料です。

 

 

でも、地球環境下での高温(50-60度)・低温(マイナス20度)、そして雨風、紫外線にも強いという素晴らしい透明樹脂です。

 

Philip College Ringでは、主にエンブレムの周囲の保護剤、エナメル着色のトップコートなどで長年使用しています。

 

 

ある時、ちょっと変わった仕様のリングのバンドに黄色のスワロフスキーを留める事になり、その接着材料としてデブコンETをいつものように配合し、硬化させました。

 

でも、24時間経ってもべたついているのです・・・・・。

 

あれっ?配合間違えたかな??と考えて、有機溶剤で剥離して、慎重に再配合して再度硬化。

 

再び24時間経過・・う〜う〜、、ユルイ・・・48時間経過・・・同じく。

 

 

う〜う〜、、

 

 

仕方なくメーカーのITWPPF社の技術担当に問合せ。

製造番号からのロットで、他には固まらないなどのクレームの発生は無いそうですが、念のためにITWPPF社でも硬化試験を行いたいとの事で、品物を送りました。

 

でも、当座の材料が必要です。

amazonなら翌日配送なので、小口ビンを購入クリック。

 

翌日、着ました。

 

開封したら「あれっ??」

 

段ボール、浸みてる。。

中身漏れです。

硬化剤は2/3、主剤は半分もありません。

 

ツイて無い時はツイて無いですね。。。。。。。。。


【2019.03.22 Friday 08:41】 author : 管理人(Philip College Ring) | 工具紹介シリーズ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
衝動買い・・・・

まったく予定もしていなかったのですが、、、、

またまた工具を衝動買いしちゃいました。。。。

マルチミニグラインダー 国産。

 

先日、都内に天然石仕入れに行った際、なじみの工具屋さんの近くまで行ったので、ちょっとショウルームをのぞいたら、、「新製品 小型 大トルク マルチグラインダー」と店頭に飾ってあり、一目ぼれ。。

 

片側は砥石。石をリカットするのに使えそうです。

 

もう片方は硬めのスコッチバフ。砥石で粗くカットした石を研磨できそう。

 

このグラインダーの気に入ったポイントは、アタッチメント方式でハンドピースグラインダーもついているところ。

本体の回転をコードで伝えて、もう一回り細かめのシリコンポイントなどで1台で3段階切削研磨出来るものです。

 

こうして形を整えた石は、その後1000番→1500番→2000番のサンドペーパーで磨き上げていきます。ハンドピースが無ければ、500番くらいのサンドペーパーを手作業でかけていく事になりますが、ハンドピースのお蔭で1段階省力化できるはずです。

 


【2019.02.22 Friday 09:50】 author : 管理人(Philip College Ring) | 工具紹介シリーズ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
新兵器ダイヤモンドテスター その5

さて、前回は中国でも高精度の人工ダイヤ:モアサナイトを生産しているようで、その中国産モアサナイトが「中国のダイヤ生産量の1/2は偽物」「上海で売られているダイヤの14%は偽物」と疑問視される背景とご説明しました。

 

 

天然ダイヤ

 

モアサナイト

区別つきませんわな・・・・

 

 

そもそもダイヤモンドは、炭素の結晶です。1796年にイギリスの科学者スミソン・テナントという人が「ダイヤは炭素の結晶」であることを発見しました。鉛筆の芯と同じ材料って事です。

 

ダイヤの化学式はC つまり炭素のみ。

 

科学者じゃ無いので原理は知りませんが、ようは炭素がマントル(地球の内殻)に近い高温高圧化で結晶になり透明化したもの。その結晶構造が8面体の「ダイヤモンド結晶」なので、その構造を生かして様々な輝きの良いカットが施されます。

 

 

モアサナイトの化学式はSiC。

↑モアサナイト粒子の顕微鏡拡大写真

 

炭素にケイ素を加えたものです。モース硬度がほぼ9とダイヤに次ぐサファイヤやルビーなどコランダム系鉱物とほぼ同じ硬さ。光の屈折率や分散率=つまり輝きの要素は、ダイヤ以上の数値。なので専門家でもダイヤと判別がつかないのです。

 

このモアサナイトは半導体材料でもあるので、コンピューターやスマホなどIT機器の需要の高まりとともに近年モアサナイトのニーズが膨らんでいるそうです。

 

下は、ワタクシの独自調べの数値を表にしたもの。

モアサナイトの光屈折率はダイヤ以上、分散率に至ってはダイヤの25倍!そりゃダイヤと同等かそれ以上に光り輝く透明の石になります。おまけにCZより硬いときてます。

 

判別の際のもうひとつポイントになるのは熱伝導。「優」は熱伝導が優れている=熱を放出しやすい。「弱」は熱を抱え込んでしまう。つまり、ダイヤに熱を加えてもあまり熱くならない。CZに熱を加えると熱くなるって事です。

 

さて、本題のダイヤモンドテスターの原理。

このダイヤテスターは、光分散率・屈折率とともに熱伝導も感知するようになっていて、内蔵チップに上記の天然ダイヤ・モアサナイト・それ以外の鉱物の数値が記憶されています。このテスターの先端をダイヤ表面にあてがうと、光と熱を発して、その分散率・反射率・そして熱伝導状況をセンシングプローブ(センサー)が感知し、記憶している数値と照らし合わせて、天然ダイヤより光分散と屈折が高く、熱がやや篭るものをモアサナイトと判別する機能がついています。

 

ようは、上記表の各数値をメモリしてあり、光と熱の感知数値で判別するってコト。

 

 

 

ネットで「ダイヤモンドテスター」を検索すると、、、、

 

 

2000円以下の安い機種がたくさん出てきます。これらの機種は、天然ダイヤとキュービックジルコニアなどの人口宝石を区別する機能だけしかついていません。つまり、光の反射(屈折率)のみを感知し、屈折率2.4以下はダイヤじゃない(CZは2.2)と判別する単機能のみです。

 


やや高性能な6000円台のもので熱伝導を調べる機能もついているのですが、CZの熱伝導は「弱」なので「熱が籠ったらCZ、篭らなかったらダイヤ」としか判別しません。モアサイトの熱伝導は「強」ですから、この判別方法だとモアサナイトは「熱が籠らないのでダイヤ」と判別してしまいます。

 

 

従って3万円以上もするモアナサイト判別機能付きのテスターを購入したのです。

今後のブログでは、実際の判別作業をお伝えしましょう。


【2019.02.19 Tuesday 09:42】 author : 管理人(Philip College Ring) | 工具紹介シリーズ | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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